冬の砂押川でフナは釣れるのか?


正月に帰省した際に、砂押川の中流の様子を見に行ってきました。

毎年、正月に帰省した際は、七ケ浜の漁港やサーフでライトゲームを楽しむことが多かったのですが、

今年は、

「真冬のフナっこは砂押川で釣れるのか?」

をテーマに、

市販の出来合い練り餌を持って、散歩がてら中流付近を覗いてきました。

そのレポートです。

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冬の砂押川では、フナは釣れなかった

そもそも、冬の河川の本流に小鮒はいないのは、フナ釣り入門的な本で分かってはいたのです。

でも、砂押川の中流は、本流というよりか、冬場は特に、「小川」に近い状態です。

だから、この細い浅い流れの中の、わずかな深みに、フナやコイっ子が、溜まっているんじゃないか。

なんて、ポジティブなイメージを持っていたわけですが、

結果から言うと、

釣れませんでした!

水門付近の様子を見てみると…

砂押川の中流も、私が小学生の頃とは、当たり前ですが、ずいぶんと風景が変わりました。

当時は田んぼだった気がしますが、砂押川と勿来川が合流するあたりには、「多賀城インターチェンジ」なるものができました。

砂押川にかかるインターチェンジの道路の下を潜り抜けると、水門がありました。

水門の前だけは、水底が見えないだけの水深があります。

平水の時、散らばっていた魚たちが溜まるならここしかない。

と普通は思います。

底が見える浅い流れには、まったく魚の姿はありません。

よし、ここでウキを浮かべてみましょう!

餌はマルキューの『つけるだけ!』

安易すぎるか?!

仕掛けを流して見ると、たまに、玉ウキがククンと動く時があるんだけど、…魚信のような違うような。

水門回りの水は、水深があって底が見えないのが半分、水がドブの水と化して底が見えないのが半分です。

40年前は、濁っていてもこんなドブ緑色じゃなかった記憶があります。

20分ほどでこの水門前ポイントは諦め、ひとつ上流の水門に移動。

同じように釣れる気配なし…。

しかし、ここで40〜50cmの鯉の群れが、深みから時より浅瀬に出てくるのを偏光グラス越しに発見。

釣れちゃ困るサイズですが、まったくエサを喰う気配なしです。

こんな冬に釣れたら楽しいだろうなぁと期待していた小ブナは存在さえしない雰囲気です。

コレで、春や夏になったら、小ブナやモロコなんかが湧いてくるのだろうか?

それとも川が死んでいるのだろうか?

正月しか来れない私には分からない。

雷魚が引っかかった

また数分上流に向けて歩くと遊水池が左岸にある。

冬にはこんなに水の少ない砂押川も台風の季節には、過去にはよく溢れていましたが、この遊水池の効果はあるのでしょうか?

その遊水池近くの水門で竿を出してみましたが、やっぱり釣れません。

1月の砂押川の中流は、やはり魚釣りする環境ではありません。

雑誌「釣り人」なんかをみると、水郷の「ほそ」なんかで、水門回りに小鮒がついていたりするじゃないですか。

ためしに、水門の川側ではなくて、水門の用水路側(裏側)の深みに仕掛けを落としてみました。

期待が膨らみます。

まったくウキが微動だにしません。

ウキ下を変えてもアタリもありません。

仕掛けを上げようとしたら、何かに引っかかったように重くなりました。

すると、40cmを超えるくらいのライギョがスレで掛かっていたようで、一瞬ユラッと濁った水の中から姿を見せました。

すぐに針が外れて、濁った水の底へ帰って行きました。

水門裏の止水になった溜まり水。

いつ水門が開けられるかも分からないこんな溜まり水で、いつまで生きられるのか心配になります。

逃げ場のない止水で、フィッシュイーターのライギョが1匹。

小魚が生きてるわけないなと思い、この場所は諦めました。

東北本線の鉄橋あたりまで来ると、完全に小川の状態です。

しかし、川幅が狭くなったかわりに、やや水深があります。

流れをよく見ると、大きな鯉とヘラブナの混生した群れが行ったり来たりしています。

仮に掛かってもハリス切れしてしまうサイズですが、群れの中へマルキューの「つけるだけ」をつけた仕掛けを落としてみますが、見向きもしません。

冬だからでしょうか?

多摩川の鯉なら一発で食ってくるだろうに。

新幹線のガードも潜って上流に行ってみましたが、ここでも水門前の深みに大きな鯉が泳いでいるだけです。

ここで、真冬に砂押川で小物を釣るのは諦めました。

2年ものの小鮒はどこにいるにでしょうね。居るとすれば、たぶん水中の芦の中とかに身を隠しているのでしょうね。

小鮒?をついに発見!場所はなんと!?

冬の砂押川の小物釣りは無理と諦めました。

多賀城市、利府町も田園地帯ですから、茨城の水郷みたいに、「ほそ」があるんじゃないかと思い、川から離れて新幹線沿いに歩いてみました。

しかし、用水路も渇水で、田んぼのあぜ道の横の、「ほそ」は、水郷とは違い、コンクリートのU字溝です。

冬には水が流れていません。

道路脇の枡の中に魚を発見!

用水路も「ほそ」もダメだなと思いながらトボトボ歩いていると、道路脇の角に枡(ます)がありました。

U字溝の途中に10数メートルにひとつある四角いコンクリートの枠でできた溜まりのことです。

ちょっと覗き込んで見ると、

なんと、水面で口をパクパクさせている魚を発見!

小鮒か鯉っ子のようです。

ついに見つけたぞ!

上から顔を出して覗き込むと、魚はパクパクをやめて隠れてしまいました。

一応、魚がいたことを証明するために動画を撮りました。

それがこれです。

確認できますか?小鮒?のパクパク。

こんな、1月に、表層でパクパクしてるってことは、枡の中の水は、ほとんど動きがなく、水中の酸素が不足していると思われます。

コレで釣れたら、大逆転勝利だと思い、玉ウキ仕掛けを落としてみました。

けっこうな水深があります。

でも、ダメでした。

アタリなし。

もしかして、アカムシとかをエサに使ったら釣れたのかなぁ。

2.7mの竿を縮めて釣ってみましたが、ちぐはぐでした。

でも、目的の小鮒、鯉っ子を、冬の砂押川で発見できたのは重要なことです。

釣りシーズンには、それなりにフナ釣りができるのかもしれないと、希望を持ちました。

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