千夜釣行でケン、フィッシュオン!現在は上州屋の社長に!

あなたはケンを知っていますか!

「ケン、フィッシュオン!」

そのフレーズは、バスフィッシングを始めたばかりの男たちの心を熱く躍らせたのです。

そう、ケンを初めて知ったのは『千夜釣行』という釣り番組でした。

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千夜釣行という釣り番組

あなたはテレビ東京で放送されていた『千夜釣行』を憶えていますか?

この番組は2001年6月24日が最終回でした。

自分では、月曜の夜に見ていたような記憶があるのですが、万年カレンダーで曜日を調べてみると、日曜日の放送だったのですね。

もしかしたら、途中で時間が変更になったのかもしれません。

ナレーションがやけにオシャレで「第十何夜は〜〜〜」と続けられると、釣りになかなか行けない男は知らず知らずに惹きこまれていくのでした。

ケンとはいったい何者だ?

ケン・スズキこと鈴木健一さんは上州屋創業者の鈴木健児さんの息子さんであります。

千夜釣行の放送されていた頃は40歳代前半に見えましたが、現在はたぶん還暦ぐらいでしょうか?

ケンは、社長の息子のおぼっちゃまだったのですが、彼は「バカ息子」ではなく、私には知性を感じるナイスミドルに見えました。

アメリカのバスプロ達との接し方など、すごくジェントルで、好感が持てました。

ケン・スズキというだけあって、おそらくアメリカに留学していたか、長く暮らしていたのでしょうね。

確か、レンジャーボート社長とも知り合いだったんじゃないでしょうか。

『シルスター』(上州屋で売っていたベイトキャスティングリール)をアメリカのバスプロに使ってもらおうと頑張ったとか妄想してしまいます。(あくまで私の妄想)

ケンのお父さん

ケンのお父上は、釣具の上州屋の創業者であり前の社長、鈴木健児氏です。

 鈴木さんは、終戦後、東京都足立区千住周辺で豆腐屋を10店舗ほど経営していたが、昭和38年、「これからはファミリーフィッシングの時代が訪れる」と釣具店を開業。「他人とは同じことをしない」を信条に大型店の出店、チェーン展開、SPA(製造小売業)化などを次々と進め、“釣り業界の革命児”として上州屋を日本最大の釣具チェーンに育て上げた。

Diamond Retail Media 上州屋の鈴木健児さん逝く 千田 直哉 より引用

「松方くん,、君を店長に任命する!」と、上州屋のテレビコマーシャルに出演していた、なまりのあるおじいさんが、鈴木健児さんです。

(俳優の故・松方弘樹さんが出演されていた上州屋のCMを憶えている人も少ないかも知れませんね。)

私は思い出しました。

80年代くらいの朝のワイドショーの1コーナーで、「宮尾すすむのニッポンの社長」というコーナーがありました。

ある日の回で、宮尾すすむが訪問した豪華な家が、上州屋社長の鈴木健児さんのお宅でした。

鈴木健児さんは2013年5月25日に亡くなり、現在はケンこと鈴木健一氏が上州屋の社長です。

上州屋の功績

上州屋の社長がケンの親父さんだったなんて。

私のふるさとの宮城県にも上州屋はあります。

「上州屋」は東日本中心というイメージがあります。

西日本は「ポイント」それとも「キャスティング」でしょうか?

初心者はやはり上州屋へ行く

現在、突然、釣りに行こう!という事になった場合、都会に住んでいると、道具を揃えるには、やっぱり上州屋になっちゃいます。

それか、ちっちゃなちっちゃな近所の個人経営の釣具屋さん。

しかし、そんなお店はなくなってきています。

賛否両論、上州屋(ケンクラフト)の雑誌広告

当時(今も?)、ルアーフィッシング関連の雑誌を買うと、どの雑誌も表紙裏の見返し部分には「ケンクラフト」の広告が掲載されていました。

ほとんどすべての釣り雑誌の見返しはケンクラフトだったような状態です。

これは、効果があったか疑問です。

初心者がひと通りバスフィッシングを覚え、中級者になっていくと、みんな「ケンクラフト」を敬遠し始めるという現象が必ずあります

「ケンクラフト」の立ち位置に気がつき始めるのです。

中級者になると、ちょっとこだわりのあるメーカーの斜に構えたタックルを手にしたくなるのです。

商品が良い悪いに関係なく、上州屋の立ち位置がそうさせてしまう。

ブランドイメージってやつです。

進んでそういう役割をしていたのかもしれません。

私は、貧乏なので、小物やフライのハックルは上州屋さんで買ってます。

しかし、昔、仕事で知り合った、上級者のフライマンの方は、もし、川でケンクラフトを使ってる釣り人と会ったら会話しない。なんて言っていました。

こんな偏屈な釣り人にはなりたくありませんね。

上州屋キャンベルの功績

私が初めてバスロッドを買ったのは渋谷道玄坂の下にある「キャンベル」でした。(ダイコーのロッド)

今考えてみると、「キャンベル」が上州屋の系列のお店だという事に気づいていなかったかもしれません。

最初、キャンベルミノーを購入した時も、どこか海外のメーカーのミノーなんだなぁと思っていました。

キャンベルは良いお店でしたが、バスフィッシングバブルが終わるとともにいつしかなくなってしまいました。(跡地は「富士そば」に変わりました。この「富士そば」もよく利用したなぁ。その富士そばも今はなく)

昔、JBCCというバスフィッシング組織があった。

バスフィッシングブーム花盛りの頃、上州屋主催のバスフィッシング組織、JBCCというのがありました。

他の団体と違い、アマチュアのための組織という感じでしたが、認定のプロの方もいました。

私は上州屋で入会チラシだけは持ち帰りましたが、入会することはありませんでした。

だって車もないのにバス釣り大会に行けないじゃないですか。

バス釣りに行くには友人の車に便乗するしかない自分には入会して大会に出場するというのは無理な話でした。

原付で湾奥をラン&ガンできるシーバス釣りのほうが私には楽しめる釣りでした。

上州屋がリョービの釣具部門を買い取る

この情報を聞いた時、驚きました。

リョービはそのちょっと前まで、ベイトキャスティングリールなどで、いい商品を作っていました。

バスプロの沢村幸弘プロも契約プロで広告にも登場していました。

(私もイクシオーネのスピニングリールを買いました。)

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リョービ イクシオーネのスピニングリールについて語ってみた!

それが、「上州屋のリョービ」って事になると…。

いかんいかん、ケン・スズキ社長の上州屋を応援するつもりで書いているのに…。

その後、リョービブランドの調子はどうなのでしょう。

渋谷では上州屋とサンスイの併用派

コウモリみたいな奴だと言わないでください。

私は渋谷で釣り具を買う時は、上州屋とサンスイを使い分けています。

マブナ釣り、鮎のルアー友釣り用具は上州屋、ルアーは上州屋とサンスイ。

フライ関係は主にサンスイ。(マテリアルは上州屋)

たまに、途中の『タックルベリー』でワゴンのメタルジグを買ったりします。

すいません。

ローカルな話題になってしまいました。

ついでに、渋谷の上州屋の入っているビルの1階にいるおじさん、いつもご苦労様です!

私はいつも階段を使います!

上州屋渋谷店2018年10月31日で閉店

お世話になっていた上州屋渋谷店が2018年10月31日をもって閉店になりました。

レジの店員さんの説明によると、渋谷駅前の開発事業のためだそうです。

残念ですね。

渋谷には、上州屋渋谷東口店があるとはいえ、今までの、

サンスイ→タックルベリー→上州屋という短時間のハシゴができなくなってしまいます。

いろいろ買わせていただきました。

ありがとう上州屋渋谷店。

ケン鈴木さん、ありがとうございました。

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コメント

  1. とも より:

    古い記事にコメント失礼します。
    懐かしいですね、ケン・フィッシュオン!
    そんな私はKEN Craftは大好きでした。みなさん、ブランドで嫌いますけどね。
    良い道具出していたと思います。
    ルアーなら、バスパー、リニージ・クワイアット、ルイスクリークミノー、シーケンシャル・ファットビルミノーは、かなりの傑作かと思ってますし、今でも一軍で使ってます。
    竿でも、SEA BREAKER(シーバスロッド)はかなり使いやすい竿だと思いました。
    そこそこのポテンシャルの道具を、安く、いつでも上州屋行けば手に入る(コレ重要)環境を作ってくれたKEN Craft/ケン・スズキには感謝しています。

    • ノッポおじさん より:

      ともさんコメントありがとうございます。ケンクラフトのルアー、現役なんですね。
      ケン鈴木さんの貢献度は評価されにくいんでしょうね。ケンクラフトのルアーってメガバス的な商法へアンチテーゼだったのでしょうね。
      この記事が、ある時アクセスが増えた日がありまして、どうしたのかと思ったら、村田基氏がケン鈴木さんについて語っている切り抜き動画が上がったのが原因でした。「ケン・フィッシュオン!」今度、釣れた時、心の中で叫びましょう!