多摩川で狙ってクロダイ(チヌ)が釣れるようになったとずいぶん前から聞いてはいました。
しかし、なかなかクロダイを釣りに行こうという発想が湧いてきませんでした。
- 原付を廃車にしてしまった。
- 週一回の休日は、体が動かない。
- 釣りは近所で数時間だけやる。
そんな日々が続いていました。
しかし、ネットをはじめとするメディアを覗いてみると、沢山のチニングに関する記事や動画があるじゃないですか!
それも、「多摩川でチニング」に関連したものも少なくないときた!
雑誌『つり人』さんのサイトまでが、多摩川のチニングを取り上げられています。
私もクロダイを釣らなくては!
と思い、「多摩川のクロダイ」「最初の1尾」に向かってスタート!
90年代多摩川でクロダイはマグレでしか釣れなかったはず
毎週のように原付に乗って多摩川河口付近をシーバスを狙って徘徊していた90年代中期〜2000年代初期。
しかし、私のルアーにクロダイがヒットしたことなどなく、少なくとも陸っぱりで釣れたという情報は、交通事故的な「マグレ」の「うれしい外道」という扱いでした。
(他の地域では、しっかりとしたメソッドがあったようですが。)
たぶん、放流事業の結果や湾奥の水質が良くなったこともあるのでしょうね。
しかし、キビレが釣れていいの?という疑問もあります。
キビレって関西以南に生息する魚じゃなかったっけ?
地球温暖化のせい?それとも放流事業?
まあ海は繋がっていますから。
ただこれだけは言える。
クロダイよ、釣れるようになってくれてありがとう。
まだ釣ってないじゃん。
チンングに使うリグを買ってみた
いくつかの動画をさらりと観て、上州屋のチニングコーナーにあったものと、代用に使えそうなものを買ってみました。
これでいいだろうか?
チヌはバス持ちできないと思った
チヌ釣りといえば「タモ」。
しかし、私は長年タモなしで釣行しています。
魚をずり上げる。
それから、手が届くような高さの場所でしか釣りをしてきませんでした。
それか、12ポンド直結のごぼう抜き。
しかし、今回思い直しました。
クロダイはバス持ちできないよなと。
で、今回初めて「フィッシュグリップ」を入手しました。
釣れる気満々です。
初めての『ダイチャリ』釣行
原チャリで湾奥を釣り歩いた90年代。
それも今は昔。
六郷橋あたりまで行くには、現在は電車かバスということになります。
しかし今現在、新たな釣行手段があったのです。
それは『ダイチャリ』。
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2022/05/F8171A0F-57A1-49BF-88B8-2D1B053CAC16-scaled-e1653735340203.jpeg)
ダイチャリで初釣行!
東京、神奈川あたりで展開している貸自転車をあなたも見たことがあるでしょう。
多摩川サイクリングロードにも所々置かれています。
今回のチニング釣行はダイチャリを使ってみました。
※今回、57分利用して330円でした。
※ダイチャリはアプリで予約し借りることができます。
※家の近所で借りて、目的地の近くのダイチャリ置き場に返却します。
2022年5月25日多摩川チニング発チャレンジ
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2022/05/86BC5091-4867-4248-B939-1792AEC058E7-scaled-e1653735226387.jpeg)
JR、京急の鉄橋辺り
ダイチャリを川沿いの公園にあるダイチャリ専用駐輪場に返却して、JR鉄橋の上流あたりに降りてみました。
平日でも釣り人がいる。
古いテトラ帯に、大きなタモを背負って、「前打ち」と思われる釣りをしている人を発見。
クロダイがこのあたりにもいるんだなと、改めて思わされます。
少しずつ下流へ歩くと、テナガエビを釣っている父子がいます。
ちょうど上手い具合に釣れて、テナガエビがぶら下がっています。
笑顔の少年。
うわー、テナガエビ釣りも楽しそうだなぁ。
クロダイがエサになるベイトもいるということ。
シュリンプ系ソフトルアーを使っていいんだという自己確認OK!
昔とずいぶん変わった六郷橋下流に驚く
私の頭の中は20年近く前で止まっていました。
家を出る前に考えていたことは、
「六郷橋下流のハーバーの係留船の下や杭周りにソフトルアーを落として…」などと思いを巡らせていました。
現地に着いて愕然。
もうハーバーの跡形もないじゃないか?!
昔は、クルーザーや船外機ボート、ジェットスキーなんかが多数係留された船着場だった。
クロダイが付くならあそこだな、と戦略を立てていたのに…
今は護岸工事されて鈴木町あたりまでテトラが入っているではないか!
とりあえず、岸壁直下にテトラのない護岸で試し釣りしてみました。
リグはこれ↓
YouTubeで見たのの真似です。
フリーリグもどき!!止めゴムなし!
この長いシンカーにはたぶん意味があるのだろう。
根がかりさせないため?
バッグの中に眠っていた、エコギアのエビっぽい奴をつけてみました。
いざキャスト!
ボトムバンプで探っていきますが、魚からの返事がない。
足元には、俺をバカにするかのように錦鯉が泳いでいます。
やっぱり、ワームとシンカーがほとんど同じ大きさじゃダメだよなと思いながらボトムバンプを続けます。
ワームが見えるほどの足元の浅瀬でリグを揺らすと、ハゼがチェイスしてきます。中にはルアーにアタックしてくるハゼもいました。(フックにはかかりません。)
ハゼクラやりにいつかこよう。
ここでシンカーよりワームが目立つようにチェンジ!
ケイテックのワームです。ケイテックというメーカーがまだ頑張っていることに感動。(買ってから気づきました。)
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2022/05/BF3DC0FD-D488-4FCF-B3CA-FBD61EB99112-scaled-e1653734835550.jpeg)
フリーリグをハゼが追ってきた捨て石の場所
少し下流へ移動してみましたが。護岸のテトラに下りないと釣りになりません。
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2022/05/CA3EFB80-59A6-457D-94D4-082C5830CEF1-scaled-e1653734577906.jpeg)
この辺りは、不法?のハーバー(船着き場)だったはず。一人浦島太郎状態に!
安全には十分注意して、テトラ帯に下りてキャスト開始!
流速があるとボトムバンプの釣りが難しいと気づいた
タイドグラフなどチェックせずに出かけてきたのですが、
けっこう流速がある時間帯でした。
シーバス釣りなら、ガンガン流れているほうが活性が上がって、釣れそうという期待感がありますが、
グワーっと水が流れている状態で、ワームのボトムバンプは向いていないと感じました。
ラインが水の流れに引っ張られてルアーが底に着いているかも分かりません。
上流にキャストしたり下流に投げて糸フケをとってみたり、とにかくボトムバンプ風の釣りをしてみました。
釣り開始16:00
納竿 17:30
朝4時に起きてくる予定が、うだうだして午後3時出発。
やっぱり、釣れませんでした。
こんな勉強不足の男が、初めから釣果を得られるわけないですよね。
そう簡単に釣れちゃ面白くない。
また来よう!
次はもっと下流に行ってみよう!
帰りに失敗。ダイチャリが1台もない!
ダイチャリって人気なんですね。
帰るために、ダイチャリ置き場に戻ったら自転車が1台もありませんでした。
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2022/05/2264A62B-4EB3-4DC4-A632-99E00C498E99-scaled-e1653734554921.jpeg)
おい!1台もないやんけー!
結局帰りは、長靴姿でバスで帰りました。
2023年3月21日 サッカー グラウンド前に行ってみた。
前回の六郷橋のポイントから、もっと下流、東門前駅から近い、サッカーグラウンド前に行ってみました。
大昔、シーバス狙いで通った場所です。
クロダイが増えたと聞いて、このポイントでも釣れるかと期待したのですが…
釣れませんでした。
今回は、釣り始めが14時、長潮の満潮の潮止まりでした。
流れがないので、フリーリグで底はとれるのですが、魚の活性がよくなさそう。
クロダイ釣りに潮の流れは関係あるのだろうか。
シーバス、マルタも狙ってみたが…
時期的には、シーバス、そしてマルタ、も狙えると思い、スプーンやバイブレーションもキャストしてみましたが、それもダメでした。
スプーンでシーバス、マルタ、そしてサクラマスも夢見たが…
ダイソーの100円バイブレーションは、数分で根がかりロスト。
自分がキャストしていた背中側では、少年サッカーチームの6年生の子供たちと父兄さんたちのお別れのスピーチが聞こえてきます。
そろそろ桜の咲く季節です。
2023年4月2日多摩川見晴らし公園前
午後1時に到着したのは多摩川見晴らし公園前近くのテトラ帯。
釣り人はいません。
川の向こう岸のテントの住人さんがルアーを投げているだけ。
多摩川のチヌ釣りのYouTube動画を見て知識を蓄えてきたぞー!
今日はフリーリグのズル引きオンリーだ!
距離が出ないのでシンカーを2つつけてみました。
13時から16時半まで移動しながら広くズル引いてみたが。
アタリひとつない。
すぐ横の船着場で、落とし込みでチヌを釣った方が動画をアップされていたので、 チヌは、いる時はいる!はずなのだ。
まだこのポイントは時期が早いのだろうか?
いや、私がヘタなだけだ。
シビレをきらして、最後の30分はバイブレーションを投げまくったのですが、シーバスも釣れませんでした。
寒い、トイレがない!
帰るしかない。
2023年4月10日 感謝の日
今までの私の多摩川チニング釣行では、いちばん下流。
今回は、大師橋の下に来てみました。
春なので貸し自転車での釣行です!
![大師河原公園貸自転車置き場](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2023/04/B80B1066-925A-47B6-9337-CE1A77042219-scaled-e1681125183853.jpeg)
大師河原公園の貸自転車置き場
午前中は、中潮の下げということで、水位は低く、長靴でもチャンネル近くまでリグをキャストできます。
![干潮時の大師橋下](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2023/04/C4FDBB18-0843-4D1E-AA7D-8698D59480E0-scaled-e1681125553782.jpeg)
干潮時の大師橋下
橋脚付近は、いい感じに流れがよれているので、シーバスを狙いたくなりますが、ここは我慢。
初めての多摩川クロダイをゲットするまでは。
今日も、ナス型オモリ2個の、変態フリーリグです。
YouTubeのチニング見まくって、ズル引きオンリーでいきます。
水面を覗くと1センチにも満たない何かの稚魚が沢山見えます。
これが、オヌマンさんが動画で言っていた「ハク」ってやつか?
あの小さい魚はハクじゃなくてメダカなのか?
ここは大師橋だぞ???
アタリのような…期待膨らむ!
10時45分頃、 底の岩に引っ掛かかったのとは違う、こちらが引っ張っていないのに、竿先がココンと川底から引っ張られたような気がしました。
もしかして!!!アタリ!?
ハゼかな?いや今4月だし。
自分の感覚を信用できない。
橋下からズレて、キャストしながら橋下に戻って来ようと考え、少し移動したら、 スポーティーな若いルアーマンの方が橋下に降りて来てキャストを始めました。
長靴にリュックにパックロッドのダサいおじさん(私)は、ポイントをゆずって、遠くに移動しました。
20年前の私なら「最近どうですか?」なんて声をかけたと思いますが、
今の私は、どう見ても初心者おじさん。(実際そうなのですが…)
「大師橋 クロダイ」でググってみる」
不安を振り払うためにスマホを取り出し、「大師橋 クロダイ」でググってみると、
おい!昨日も一昨日も、ここでクロダイ釣った人がいるじゃないですか!
使ったルアー名でも検索!
似たようなシュリンプ系使ってらっしゃる!
オレに釣れてもおかしくない!
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2023/04/E444CCAE-292A-464F-98B8-43D16AE52C56-scaled-e1681125614614.jpeg)
高圧線の鉄塔は危険なので上流へ移動
高圧線鉄塔の近くは危険なので、その上流側へ移動しました。
しばらくして、またアタリのようなものが2回ありました。
最初はボラがラインに当たっただけかと思いましたが、これは絶対魚のアタリだと確信できました。
仕方なくテキサスリグに変更
途中で、ナスオモリ2個の変態フリーリグがダメなんじゃないかと思い、バッグの中を漁ったら、テキサスリグのシンカーが出て来たので、これに変更!
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2023/04/09AE5E21-834B-4207-A069-DD4AFFA5AECC-scaled-e1681126342325.jpeg)
フリーリグのナス型オモリからテキサスリグに変更!
テキサスリグとフリーリグ。
そんなに違わないはずだ!
ちょっとだけ飛距離が出るようになったぞ!
魚がくわえてもフッキングしない?
ズル引きを終えてピックアップしたルアーを手のひらに乗せて確認するたびに、
「これ、クロダイがくわえただけではフック刺さんないよな」 と思うのでした。
それまでは、ロッドがコンコンとアタリがあって、ロッドが引っ張られたら合わせようと思っていました。
で、コンコンでおしまいということが2度続いたので、 次はココンときたら、グッとアワセてみようと思いました。
12時40分過ぎ、もう干潮目一杯の頃ですが、コンコンコンとアタリがありました。
さっきまでとは違い、今度は昔のバスフィッシングみたいに竿を立ててフッキングしてみました。
「乗ったー!」
タモなし釣り師なので、ゴロ石のところから石のない砂泥の干潟までファイトしながら移動します。
ほんとにいたんだ!
20年前は考えられなかった。多摩川でクロダイを狙ってルアーで釣れる時代。
僕にもできた!(ジャイアント馬場さん風)
この時のために購入したフィッシュグリップでクロダイを持ち上げる嬉しさ。
この口は、さすがにバス持ちできねぇ!
![多摩川のクロダイ](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2023/04/58A495F0-6B25-4ADD-875B-444A3AE4FA1C-scaled-e1681126176875.jpeg)
初めての多摩川クロダイ。なぜかテキサスリグ。
また来よう!
別の場所でも釣ってみたい。
やっとこの記事を終える事ができました。 鮎オトリルアーの記事に続く、 最初の1尾シリーズ・クロダイ編。
これにて終了。
ありがとうございまいました。
でも、一日中ズル引きやるのはしんどいかも。(贅沢言うな自分)
おまけ。長靴の上まで干潟にハマる
クロダイゲットして気持ちよくなり、干潮に干潟をゆっくり歩いていたら、
いきなり足がズブズブっと、 膝のすぐ下まで干潟にめり込みました!
足を抜こうとして踏ん張ったら両足がめり込んでいく!
一瞬、死が頭をよぎりました。
(昔、荒川で腰まで減り込んだ少年の事件をテレビで見たのを思い出したのです。)
なんとか脱出しましたが、長靴、ジーパンも泥ドロに。
![](https://www.omoidenotsuri.com/wp-content/uploads/2023/04/40FDEAC1-D1A5-4B6F-8EF3-912638AC38B9-scaled-e1681126592502.jpeg)
干潟のぬかるみにずぶずぶとハマる恐怖!
ウェーディングするみなさん。 気をつけて下さいね。
コメント
こんにちは、お元気そうで、なによりです。東京湾では、ワームでクロダイが、定番になってきているんですね。ブラックバスよりも、身近な対象魚になりそうですね。長いオモリは、根掛り対策ですか。これだけ長いと、たしかにインパクトありすぎ(笑) ただ長くやっていると、釣り人側が慣れるのかもしれないですね。外国の鮭釣りのオモリは、布を5センチぐらいの細長い筒の袋状にして、その中にガン玉おもりを10個ぐらい縦に並べて、オモリが根がかったら、竿を軽くあおると、袋の中でオモリが微妙にズレることで、回収できるそうです。やったことないので、そんなにうまくいくのかな?って感じですが。。。
flyukuleleさん、コメントありがとうございます。今シーズンはいい釣りしてますか?このフリーリグというやつ、誘導式なのでテキサスリグと基本的には同じだと思うのですが、まあ私が、釣具業界の商売戦略に上手く乗せられてしまった(笑)だけだと思います。
こんにちは。私は釣り環境の良い場所で暮らしているので(つまり田舎暮らしです)、毎週のように川や湖に行ってます。よかったら、いつでもお出掛けください。
はじめまして!
羽田の昭和島とか勝島運河のあたりでチニングをしていたのですが、ここのところ全然釣れなくなってしまったので今度多摩川でやってみようと思っています! とても参考になりました。 いつもフリリグでやっているのですが、今度はテキサスもやってみようと思います。
釣り太夫様、コメントありがとうございます。こんなどんくさい釣行記でも、参考になったならとても嬉しいです。もっと上流でも釣れてるようですね。びっくりです。