スプーンというルアーの思い出

最近ルアーを滅多に買わなくなりました。

タックルボックスに溜まっている、10年、いや20年くらい前に、買ったルアーを今消費している状態です。

ルアーをロストしても買い足さなくなったのです。

なので、根掛かりロストしても、心が比較的痛くないルアーを使ってしまいます。

そうなると「スプーン」の出番がやたらと増えてくるのでした。

スプーンで釣れた魚達の思い出。

スプーンでナマズ

スプーンで初めて釣った魚はナマズでした。

中学生の時、もう40年以上前の話になります。

場所は宮城県多賀城市を流れる砂押川。

ナマズは、平野部に住むルアー少年達の数少ないターゲットだったのです。

つい先週も、多摩川でナマズが相手をしてくれました。

ルアー着水後、即ヒット。巻き始めたらもう掛かってました。

シーバスを狙っていたのですが、オデコ逃れになってくれる素晴らしい魚です。(その前の週はヘラ釣りのグルテンエサに喰ってきました!)

スプーンでシーバス

スプーンでナマズを狙っていた時、流れの強いポイントでルアーが扇状に流されて最後は岸沿いにリトリーブしているような状態だったのですが、そんな状態で何度かヒットしてバレる謎の魚。

その正体はシーバス(セイゴクラス)でした。

この時、シーバスが丸子橋の調布取水堰より上流にもいる事を知りました。

雨上がりに多摩川のバーベキュー場前にルアーを投げに行ったら、増水して多摩川の中洲に取り残された老人が救助隊に救助隊されている真っ最中!

でも、せっかく来たのだからとスプーンをキャストしてみると、痩せたシーバスが釣れました。

雨の濁りの効果か!

救助隊のお兄さんに、「気をつけて下さいね!」と注意されました。

▲多摩川バーベキュー場前でスプーンでゲット

その後も何度かスプーンでシーバス。

釣れた時、楽しい気分になります。

スプーンでアイナメ

これももう遠い遠い80年代の思い出なのです。

仙台新港の小さな突堤で、小ぶりなスプーンを、ただただ30cmほど上下させる。

という釣り方です。

マグレだと思います。

釣りの本にアイナメはキラキラしたものに興味を示す。

とか、ユラユラ落ちてくるものに興味を示すとか読んだ記憶があって、

それならスプーンしか無いじゃん。

と思いやってみたのですが、アイナメはそれ以来スプーンでは釣ったことがありません。

仙台新港も今は基本的に釣り禁止になってしまったのかな?

おおらかな時代でした。

スプーンでヒラメ

正月に故郷の宮城県の七ヶ浜でルアーを投げたりするのですが、湊浜でヒラメが釣れたルアーは、やはりスプーンでした。

ジグヘッドにワームのリグで飛距離が出ず、イラついてくると、ついついスプーンに手がいってしまう。

メタルジグヘッドだと手前の波打ち際は底を引きずってしまうのですが、スプーンだと、ゆっくり巻いてもちゃんとアクションしてくれるような気がします。

スプーンというルアーとの出会い

うる覚えです。

70年代の終わり頃、宮城の国道45号線沿いの中野栄あたりにプレハブ小屋のような釣具店がありました。

そこでもらった海外の釣具のカタログ。

Abuのものでした。

字は、読めないのですが、そこに載っている写真を見ているだけでワクワクするのでした。

パイクなど、日本にいない謎の魚。

そして、そのカタログの他のページに載っていたスプーンが、あの有名な

トビー』という名のスプーンでした。
(有名と思っているのは私だけかな?)

トビーは、一般的なスプーンとちょっと形が違っていて、ヒレがついています。

このデザインがなんだかSFっぽい。スペースシャトルっぽいというか。

三平君が作ったノネズミ型ルアーにもついているあのウイングです。

すごくかっこよくて「子供ホイホイ」なのです。

その後、塩釜にあった「えびすや釣具店」で、トビーの4個入りセットを見つけたのです。

いや、「トビーのコピー商品」です。

小学生の私は、ホイホイと私は購入しました。

ダイワの「ダンサー」

ダイワのダンサー。

今も売っているのでしょうか?

色は黄色で骨骨の模様がペイントされていたはず。

当時、ダイワのスプーンといえば、ダンサーだったと思います。

ヨリモドシが付いていたと記憶しています。

クラスの友達は、ダンサーひとつだけで、加瀬沼の雷魚にチャレンジしていました。

別の同級生が、塩釜港でダンサーでオーガイ(マルタ)を釣ったという情報が入った時は、周辺の釣り仲間に驚きの声が上がったのでした。

なぜスプーンを結んでしまうのか。

私がスプーンをチョイスしてしまうのには、やはり理由があるのです。

私に体力がない

若い頃のように、えいっ!

と思いっきりキャストして何時間も釣りをしなくなりました。

スプーンだと、ヒョイっと投げるだけでえいっ!と投げるのと変わらない距離が得られるので、スタミナのない私にピッタリのルアーなのです。(ある程度ウェイトのあるスプーンのことです。

釣り場での会話

ついこのあいだ、多摩川ヘラ釣りをしていた時、

リバーシーバス狙いの釣り人が寄ってきて、

「そこでキャストしてもいいですか?」

「どうぞどうぞ」

なんてやり取りをしていたのですが、

私もたまにシーバスもやります。なんて話したら、

ウェーディングもやっているという本格派の彼は、

「どんなルアーですか?トップですか?」

と尋ねてきたので、私はヘラ台に座ったまま、彼を見上げ、

「スプーンです。」

と素直に答えたのですが、

一瞬、変な空気が流れました(汗)。

(なんだ、このオッサンは…)

と思われたかも…

私の脳内翻訳です。

あはは

いや、めげずにこれからもスプーンをキャストするぞ!

俺はサクラマスを釣りに来たんだ!

と、自分に言い聞かせて!