自作のルアー竿で雷魚を釣りをしていた地方の平野の少年達

80年代初頭、中学に上がる頃の話です。東北の平野に住む少年達は、ルアー釣りに出会って、どんな楽しみ方をしていたのでしょう。

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釣りが上手いガキほど、自作率が高かった!

雷魚のルアー釣りが私の周りの釣り仲間に広まりだしました。

釣りキチK君のお兄さん達、学年が上の、釣りが上手な方々ともご一緒に釣行する機会がありましたが、K君を始め、この先輩さん方は、みんな自作のオリジナルのルアー竿を使っていました。

現在のロッドビルディングのような崇高な趣味の自作というわけではありません。

要は、高いロッドを買えない。または高いロッドを買うのが馬鹿らしい。自分達で作れる。自作する方がかっこいい。という感じでしょうか。

仙台の釣具屋さん『元気堂』?(記憶が遠すぎて)や『三徳屋』でソリッドのブランク(舟竿用?)、ガイド、ベイトキャスティング用のグリップを買ってきて自分で組み立てるのです。

釣りの上手な人ほど、ルアーも竿も自作する傾向があって、市販品のロッドを使うのが逆に半人前にも感じられたのです。

地方の少年達はこの様にしてルアー釣りを楽しんでいました。クリエイティブでしょ。

皆、こんな感じだったので、タックルを自慢されて不愉快になったとか、自分の道具をからかわれたとかいう記憶がないんですね、この頃。

私なんか、スーパーで買ったルアー釣りセットでしたもん。

雑誌や動画で、本格的な『雷魚ロッド』を見せられると、この田舎少年達の感覚では、「ここまでヘビーなロッド使わなくても…」なんて感じてしまうワケですが、本格的にリリーパットでどデカイ雷魚を狙うとなると、必要になってくるのでしょうね。

今の様に種類が無かったからかなぁ。リールにしても『ミリオネア』か『バンタム』ぐらいしか選択肢が無かったし。

東京の釣り仲間との感覚の違いに動揺する

一時期、釣りから離れて、上京してしばらく経ってからバスフィッシングを始めたのですが、中学生当時のこの感覚が残っていた私は、東京で釣り少年として育った釣り仲間との価値観の違いに、少し動揺しました。

自分のタックルボックスを見せて笑われてしまった時の“あれ?あれ?なんで?”感。

東京で出会った釣り仲間は偶然にも皆お金持ちで、魚を釣ることよりも、メーカーさんに釣られることの方に喜びを感じている様に見えました。

こんな事書いてみんなを敵にまわしちゃいそうですね。

いや、ごめんなさい。ただのジェラシーです。

プレミア品集めも立派な趣味でございます。

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