1996年7月28日下田港 魚市場前にて
何が釣れるか分からない楽しさin南伊豆
1996年当時、私にとって1番興味のある釣りがソルトウォーターのライトゲームでした。
あらゆるルアーを駆使して挑む、そして何が釣れるか分からないというワクワク感。
ソルトウォーターのライトゲームは、しかめっ面しながらの釣りとはちょっと違う、肩ひじ張らない感じも魅力でした。
まだビデオテープの時代です。
『平塚ライズ』の方々の南伊豆ライトゲームのビデオや、村越正海さんのムラソイのソフトルアーでの釣りビデオや田辺哲男さんのエコギアでの釣りのビデオに、私自身がダボハゼのようにパクリと喰いついて釣られてしまったのです。
気のせいか、バス釣りの時と違って、彼らが凄く楽しそうに釣りをしているように見えたのです。
少し前に南房総に1度チャレンジ出来た私の次の目的は、憧れの南伊豆でのルアーライトゲームの五目釣りを満喫する事でした。
電車に揺られて4時間弱の一人旅
私の住む多摩川っぺりから目的地の下田港の最寄り、伊豆急下田駅まではおよそ4時間。
外房の勝浦や千倉に行くより時間がかかります。
新幹線で仙台へ行くより時間がかかるのです。
JR東海道線熱海駅で伊東線に乗り換える時の待ち時間が長旅感を感じさせてくれます。
「ここから先が南伊豆への本当の旅だぜ」という気持ちにさせられます。
「釣ってやるぜ!」。
初めてのカサゴの数釣り、そして…
雑誌やビデオで見た下田港に自分が立っているだけでちょっとした感動です。
メッキ釣りで有名な稲生沢川。
メッキも期待していたのですが、反応がありませんでした。
稲生沢川の橋の近くに、船が係留されていて、その舟底にシーバスが付いていました。
「頭隠して尻隠さず」。
尾ビレだけがヒラヒラ見えるのですが、船が邪魔でルアーを鱸の目の前を通す事が出来ませんでした。
完敗。
スラッゴーのショートスプリットリグが炸裂!
余りルアーにこだわりのない私は、ソルトウォータールアーのソフトルアーの釣りでは、お決まりの「エコギア」のグロウカラーばっかりだったのですが、下田港での岸壁シェイクでのウェポンは、バス釣りでの余り物の『スラッゴー』の3インチでショートスプリットリグでした。
フックのアイの先のライン8ミリ程の位置にスプリットショットを咬ませて、岸壁ギリギリにリグを落としてシェイクすると、この動きがとてもいい。スティックベイトの適度な硬さが、まるで、エサに狂った小魚の様に見えるのです。(スプリットショットがエサに見える)
この『スラッゴー・ショートスプリット』で、岸壁から5尾のカサゴを引きだす事に成功しました。
岸壁の側面にある柱のすぐ横にリグを投下してシェイクしての結果です。
5尾だけですww
しかし、人生で初めてのソフトルアーでのカサゴの数釣りに、私はひとつ階段を上ったのでした。なんちゃって。
1996年7月28日下田港 スラッゴー3インチのショートスプリットショットリグ
さすが南伊豆!これ、ハタだよな⁉︎
魚市場前の岸壁は水深があって、ショートスプリットでは釣りづらかったのですが、敢えてスルスルっとルアーをヘチ沿いに落として同じ様にシェイクしてみると、なんと、見たこともない魚が…。
アコウ?ハタ?よく分からないけど、東京湾奥じゃ絶対釣れない魚に逢えた喜びは、はるばる3時間50分かけてやって来た労力を帳消しにするものでした。
夜に到着して寝ずに翌日夕方まで釣って、カサゴが5尾とマハタ1尾の釣果でしたが、もう十分満足でした。
2日じゃ満足出来ない伊豆の釣り
下田港から西伊豆へは電車釣行の釣り師には厳しいですが、バスに乗れば行けると思います。西伊豆行きたい!
青くてクリアーな海水。
ダブルヘッダーも有りの伊豆の釣り師
伊豆半島の川は、河口からそんなに離れずとも渓流魚がいます。
河津川、大川川などなど。下田港に流れ込む稲生沢川も少し上流に行けばアマゴやニジマスがいます。
やる気と体力があれば、ソルトルアーとトラウトの2本立ても可能です。
河津川河口でヒラスズキを狙って、そのまま上流に少し歩いてアマゴを狙うなんてことも。
荷物多くなって、電車マンには辛いかもしれませんが。
宿に泊まって温泉を満喫するも良し
初日はオールナイトで釣り、翌日は午後まで釣って、日帰り温泉で汗を流して、帰りの電車で爆睡して帰る。
または、3連休取れるなら1泊してゆっくり帰るのもいいかもしれません。
また夕方まで釣っちゃうかなぁ。
伊豆急下田駅付近の宿泊情報