ボラの大群の下にシーバスはいたのか?

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排水口にはボラの大群が押し寄せている。

これはもうお決まりなのでしょうか。

ゴンゴンとボラにルアーがぶつかり、

「こんな状態でシーバス釣れんのか?」

と、思ってしまいますよね。

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たぶん、味の素のエキスは流れ出ていない排水口

90年代中頃、原付を手に入れてから私は、多摩川の下流でも釣りが出来るようになりました。多摩川の下流でシーバスフィッシングをするために川崎市川崎区の鈴木町辺りへ近づくと、町中に何処からともなく『みりん焼きせんべい』のような匂いが漂ってきます。

この匂いはいったい何なんだ?

そう、鈴木町には多摩川の河川敷近くに『味の素』の工場があるのです。

何だか分りませんが、たぶん調味料を作っているのでしょう。

わたしにはみりん焼きせんべいの香りにしか感じられないのですが。

謎の排水口(全然、謎じゃない)

多摩川 味の素 排水口

多摩川に目を移すと、その味の素工場付近から河川敷を抜けて川へ流れ出る一本の排水口が目に付きます。

シーバス釣りと言えば排水口をねらえ!

といってもいいほどポピュラーなポイントですから、やっぱり私たちシーバス釣り師は引き寄せられていきますよね。

それに、水の出所は、何と言っても『調味料の味の素』の工場です。

アミノ酸やらグルタミン酸やら、集魚効果のあるであろう物質を工場内では使っているだろうから、きっとそこから、流れ出る排水にも、その集魚効果のある『旨み成分』が少しは残っているのではないか?

なんて期待するわけです。

しかしそれは、私のただの希望的観測で、本当はボイラーか何かの冷却水なのでしょう。

とはいうものの、その排水口は、確実に流れの変化と、配水による水温の変化による潮目も作ってくれます。ポイントとしては十分です。

意表をついたデイゲームのヒット

その排水口で初めてシーバスを釣ったのは日中でした。

あまり期待せずにキャストしたグラブのジグヘッドにまぐれっぽくヒットしたのです。

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1996年3月30日4時30分頃

その後も、夢よもう一度と日中に参戦したのですが、干潮時に行ってしまったため、かなり水位の低い水面に排水がザーッと流れ出ている状態でした。

これはあかんと思いながらも、その流れ出しのなかにグラブを放り投げてみたら、なんとヒットしたではないですか!

これは味の素効果か!いや違う。排水口効果だ。

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1996年4月20日11時頃

ナイトゲームはボラのじゅうたん状態

おお、これなら、マズメから夜にこのポイントで釣れば、ガンガン爆釣に違いない!と意気込んだ私でしたが、そう思ったような結果は出ませんでした。

それに、夜、ここで1人で釣りをしていると、少し薄気味悪かった。

夜の排水口の流れ出し周辺はいつも、ボラの大群が押し寄せていました。

そのボラの群れを見ていると「やっぱりこの配水にはAJINOMOTOエキスが残っているの違いない!」と思わせるのでした。

ルアーをリトリーブしていると、ゴンゴンとボラにルアーがぶつかります。

そして、シーバスがヒットするより高確率でボラのスレ掛かりがあります。

その時のドラグを鳴らすスピード‼︎心境は複雑ですね。

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K-TENリップレスにスレ掛かりのボラちゃん

そして、時折、ボラ達がパニックを起こしたように水面がドバドバドバドバっと浮きたちます。

鳩の群れの一羽が飛び立つと周りの鳩の群れが一斉に飛び立つ様子に似ています。

恐らく、ボラの群れの下にいる大型のシーバスが捕食態勢に入ったのだと勝手にイメージする私。

配水の流れの中にルアーをキャストしても、ボラが邪魔で釣れん。

しかし排水口の集魚効果は捨てがたいと、結局、配水の流れを外して、ちょっと上流の芦際に立ち、扇型にキャストを繰り返していると明け方近くにやっと、わりと良いサイズのシーバスをゲットする事が出来ました。

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こぼれ話

この排水口で日中ルアーをキャストしていたら、なんと、フックに10センチほどのマゴチが引っ掛かって来た事があります。

メゴチではありません。多摩川河川内でマゴチをゲットした事がある方いらっしゃいますか?

これは20年近く前の話なので、現在増えていたら楽しいですよね。

2019年1月の排水口はこんな感じ「あぶないから、入ってはいけません!」の看板。

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