2017年は鮎釣りの解禁から間も無く、フライフィッシングで、鮎を釣ってやりましょうと、多摩川中流(二子玉川付近の流れ)で1、2度ばかり、チャレンジしてみたのですが、全く鮎様の反応を得ることができませんでした。
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2018年鮎が解禁になりました。
昨年は、フライフィッシングでの鮎釣りは諦めて、途中からオトリルアーでの友釣りを中心に格闘しました。
しかし、今年は1尾は、なんんとしてもフライフィッシングで鮎をゲットしたいものです。
と、言いながら、なぜか今回は「チンチン釣り」による鮎釣りにチャレンジしてみました。
チンチン釣りとはどんな釣り?
チンチン釣りは、鮎毛針を使った釣り方のひとつです。
胴付き仕掛け(ドロッパースタイル)にするのは有名な「ドブ釣り」と同じですが、チンチン釣りの場合は、いちばん下に付けるオモリを小さなカミツブシ程度にします。
仕掛け全体を軽くして、毛針を流して釣っていく方法のようです。
「ようです」としか書けないのは、私が、チンチン釣りについて、ほとんど勉強しないまま、行き当たりばったりの付け焼き刃で釣り場に立つということをいつもやっているからなのです(爆)
チンチン釣りの仕掛けを買う
フライフィッシングで釣るのを目的にしながら、なぜチンチン釣りをやるのかというと、
やはり、鮎は日本の魚ですから、古くからある、思考錯誤され、ある程度釣り方が確立された釣りで、感覚を掴むのがよろしいかと思ったわけです。(チンチン釣り自体は比較的新しい釣りです。)
そしてなぜ、「ドブ釣り」ではなくてチンチン釣りを選択したかというと、
- ドブ釣りはどちらかと言えばバーチカルな釣り方
- チンチン釣りはが流して釣るスタイル
というイメージがあったからです。
チンチン釣りのほうが、ウェットフライでやる「スイング」させるの釣法に近い。
そんな気がしたので、今回はチンチン釣りなのです。
といっても、本格的な「チンチン釣り師」(そんな人おるんか?)になるには時間と費用がかかってしまうので、いつものように「にわか」でいきます!
そうです!上州屋に行って、出来合いの仕掛けを調達するのです。
930円で、君も私も立派な「チンチン釣り師」だ!
鮎毛針は3つのドロッパーに違う毛針が付いています。
これを自分で巻いて仕掛けを作るのは、とてもできません。
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2018年は爆発的に鮎の遡上量が多いそうです。
いくつかのニュースで見聞きしたところによると、2018年は、多摩川に限らず、相模川などでも、記録的な鮎の遡上量ということです。
東京都は1日、多摩川に2018年に遡上したアユが前年比で6倍以上となる推定994万匹だったと発表した。
多摩川にアユ戻る 遡上数、過去2番目 日経新聞より
昨年の鮎の産卵期に雨が多かったことと、今年の遡上時にも雨が多かったことなどが、遡上が多い要因と言われています。
私は、逆に昨年の禁漁後の産卵時期には、雨が多かったという次元ではなく、産卵床が破壊されるんではないかという程の大雨が降った記憶があったので、無事に産まれた鮎の稚魚は少なかったのではと心配していたくらいなのでした。
私の心配は杞憂に終わったどころか、正反対の結果になりました。
ハイ、良かったです。
遡上量が多いって本当か?いないぞ鮎。
早速、近所の多摩川へいって、上州屋さんで買ったチンチン釣り仕掛けをセットし、チャプンと川面に振り込んでみました。
釣り開始、15時30分前後。
川の中を偏光グラスで覗くと、小魚はいます。
マイクロなやつが。
12センチほどの細長い魚もたまに泳いでますが、鮎なのか???
なんだか、昨年の釣れなかったフライでの釣りと同じ空気が、漂ってきました。
途中、ルアーマンの方と挨拶を交わす。
つい数日前、有名らしいプロの釣り師の方が多摩川の堰上のシーバス釣りで釣果をあげた動画をYouTubeにアップされていました。
たぶんその動画を見て、触発された釣り師さんではなかろうか。
その動画の影響か、私のこのブログの、普段はあまりアクセスのない記事が少しいつもより多く読まれ始めました。
多摩川のシーバスは調布取水堰より上流で釣れると感動指数up!
チンチン釣りに謎の稚魚?が掛かる
少し上流へ振り込んだあと、流れの速さに合わせて下流に向けてウキが引っ張られないように竿を動かします。
しかし、全然アタリもありません。
昨年オトリルアーでやっと鮎を釣った時期にはウジャウジャいた鮎ですが、6月13日現在では、この辺り(二子)では、目視できるキープサイズの鮎は見当たりません。
時期早々?という気がしてなりません。
どっかに、溜まっている場所があるのでしょうか?
4Bガン玉を足してみる
小さなカミツブシだけの重りでは、あまりにも表層を流れすぎる気がしたので、4Bガン玉を足してみました。
ドブ釣りとチンチン釣りの中間スタイルです。
ウキは「水中ウキ」になってしまいましたが、やや中層を流すことができるようになりました。
しばらくすると、魚がかかりました!
手応え全く無し!
5センチほどの何かの稚魚?それともこれで成魚?
モロコ?スズモロコ?
ネットで後で画像検索してみましたがモロコの類ではないようです。
この目立つ側線!でかい鱗!
オイカワの稚魚でもボラの稚魚でもないようです。
なんだこれは?!(岡本太郎風に!)
ウグイにからかわれる
場所を変えて、やや浅めの場所に移動しました。
すると13、14センチ程の2尾で泳いでいる魚を見つけました。
鮎だ!
チンチン釣り仕掛けを近くに放り込みますが、まったく反応なし。
すると、チンチン釣り仕掛けの小さな玉ウキに、さっきの12、13センチくらいの魚がライズしました。
鮎は、玉ウキにバイトしませんよね。
その後も2回、小さな玉に魚がバイトしました。
ちょっとオレンジっぽかったので、ありゃウグイですわ!
でもウグイなら、下に付いてる毛針に掛かってもいだそうなものだが…。
チンチン釣りは玉砕。また諦めるのかオレ。
去年のウェットフライによるチャレンジと同じく、チンチン釣りでも、まったく釣れる気がしませんでした。(鮎)
川崎漁協玉川支部の鮎試し釣りの動画を拝見すると、コロガシでは釣れています。
しかし、成長した魚は上流へ行ったとか動画の中でおっしゃられていました。
やっぱり、下流域の鮎釣りは中盤以降なのでしょうか?
記録的な遡上といっても、この二子あたりでは、それを感じられない。
オレよ、諦めるな!
来週は、マブナでも狙ってみるか…。
チンチン釣りにも工夫が必要
帰宅してチンチン釣りの釣法を改めて調べてみると、流して釣るといっても、底付近を流す釣りということが分かりました。
そして、ウキよりもオモリが先に行くように流さなければいけない。
- ウキの浮力
- ウキ下の長さ
- オモリの量
をポイントの流れの速さと深さにベストマッチングさせないと、ウキより先に仕掛けを流し、なおかつ底付近を流すのは、意外に難しいことだと知りました。
とか言っても、鮎がたくさんいないとやっぱり釣れません。
ガクッ。
9月19日(水)オモリ重めで再チャレンジ
二子玉川エリアでも、苔をはむあゆのサイズも大きくなってきた9月19日、再びチンチン釣り仕掛けに渓流竿で、二子橋下流でチャレンジして見ました。
川底の苔をはむ鮎を狙うんだから、米粒より小さいカミツブシオモリのチンチン仕掛けのままでは、鮎の目の前に毛針を流せないだろうと思い、大きめのスプリットショットを仕掛けの一番下につけてみました。
おいおいそれじゃ、チンチン釣りじゃなくてドブ釣りじゃないか!と言われてしまいそうですが、一応、形だけ「まる浮き」が付いています。
この仕掛けを流れにちゃぷんと放り込んでみると、1投目から何か掛かりました。
6月に釣れた、クチボソのような魚です。
その後も、飽きない程度にオイカワが釣れてきます。
(鮎毛針はカエシがないのですぐに外れてしまいオイカワの写真はなしです。)
しかし、狙っている鮎は釣れません。群鮎の鼻っ面にオモリを落とし、ステイさせるように毛針を落としても反応なしです。
やっぱり、この二子玉川地域という流れが鬼門なのかなあとあらためて思わされます。
結局、オモリを着底させず糸を貼って、脈釣りのように流すと、竿先にあたりが感じられて、クチボソやオイカワが釣れても、それなりに楽しいという結果だけが残りました。
釣れね〜!チンチン釣り(もどき)
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コメント
チンチン釣り、数年前挑戦したことがありますが、思うようにいきませんでした。
夢枕獏さんの小説「鮎師」を読んだときに、妙に納得したり、感嘆したりしました。
2018シーズン開幕ですね。
thth様、昨年はアドバイスありがとうございました。
今年は、凄い遡上量だと聞きましたが、「にわか(私)」には、簡単に神様は微笑んでくれないようです。(笑)