鮎ルアーの作り方(ドブ漬けなしのワンシーズン仕様)!

今回は、ノッポおじさん流のオトリ鮎ルアーの作り方です。

鮎の友釣りをルアーでやってみた、2017年でしたが、友釣りに使った鮎ルアーは、3本だけでした。

友釣りは、石の周辺を狙う釣りなのでルアーのロストが怖くて、根がかってもウェーディングして取りに行けるような浅い流れでの釣りになってしまうのが、貧乏釣り師の悩みのひとつでもありました。

そこで悪い虫が動き始めました。

中途半端な工作少年だった頃の虫がうずき始めました。

そうです!

友釣り用鮎ルアーの自作です。

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自作で4、5本作ればシーズン事足りる?

2017年の鮎釣りシーズンにオトリルアーの友釣りをやってみて、結局、累計2尾しか釣ることができなかったのですが、シーズン終盤になって、なんだか、きっかけのようなものをつかんだ気がしたのです。

それが、

フローティングミノーをショートダウンショットリグにして水中で泳がす。

という釣り方でした。

この釣り方で最初の1尾を手にしたわけですが、

その時感じたことは、

オトリルアーは、リップは必要ないかも。

ということでした。

リップによるウォブリングなどは必要なく、ロッドによってゆっくり5センチとか10センチ、前後に動かしてあげるだけでも、十分に鮎を刺激できるような感じた気がしたのです。

リップレスなら自作は簡単?

ということで、今回自作するのは、ショートダウンショット用のリップレスオトリルアーです。

材料

  • バルサ
  • ステンレス線(スチール線でも可)
  • 瞬間接着剤
  • カミツブシオモリ
  • 塗料
  • あれば、ホログラムショート

オトリ鮎ルアーを作ろう!

今回、作るオトリ鮎ルアーは、崇高な美しいハンドメイドルアーを作るというのが目的ではありません。

手間をかけて完成度の高いハンドメイドメイドルアーを完成させると、自作ルアーが愛しくなりすぎて、大胆な攻めができなくなってしまいますよね。

なので、今回私が作るオトリルアーは、「使い捨て」とまでは言いませんが、「ワンシーズン持ってくれればそれでいい」

まさに、ルアーのなかの「GU」ブランドのような位置付けの自作オトリルアーです。

余談ですが「ユニクロ」はブランドイメージを上げにかかっていますよね。

始めにシルエットの型紙を作る

同じ形のルアーを何本も作ると想定して、ルアーの型紙を作ります。

鮎っぽいシルエットにすると釣れるような気分になります。

アイを作る

ステンレス線でアイを作ります。

スチール線の針金のほうが一巻きの価格が安くて量が多く購入できますが、ステンレスのほうが錆びにくいので今回はステンレス線を買いました。

アイが錆びると、直接ラインを結ぶと結び目のライン切れの原因にもなるので、その点でもステンレス線のほうがいいと思います。

あとで、バスやシーバスの釣りにも使おうと考えるなら、腹の部分にもアイを作りましょう。

リップをつければリーリングで泳ぐようにできます。

そして、あとでバイブレーションっぽい使い方をする事も考えてルアーの頭部の後ろ側にもアイを作っておくのもありです。(この場合、後から鉛を貼ったり付けたりして重量を調節します。)

バルサを取り分ける

バルサを、型紙の大きさに合わせて取り分けます。

型紙の形をバルサに書き写します。

横から見たシルエットに沿って上下を削りとります。

上から見た形をペンで書き込みます。

少量の両面テープで2枚を貼り合わせて仮止めします。

面取りしながら形を作っていきます

この状態で塗装してもいいのですが、あまりに雑な出来だと、釣り場で出会った人に、

「どんな仕掛け使ってるんですか?」

「これです。」

「wwwww。」

という事もないとは言えません。

なので、ペーパーくらいはかけたほうがいいと思いますので、表面は紙ヤスリでならします。

今回は、家に細かい水ペーパーしかなく、滑らかにヤスリをかけきれませんでしたので、仕上がりはデコボコです。(泣)

ウェイトを入れる

内側にウェイトを入れる窪みを作ります。

バルサを張り合わせた時に、オモリがどちらかに寄っていると、ルアーが傾いてしまうので、窪みの深さは両側とも合わせましょう。

とはいっても、バランスは悪いほうが余計な動きが入って良い場合もあるので、何とも言えませんが。

今回は、4Bのカミツブシを2個いれました。

ちょっと全体のボリュームに対してオモリが少ない気もしますが、軽いほうが後からオモリを貼って調整できるのでこれで良しとします。

追記)失敗でした!

ルアーの中に入れたウェイトは4Bのカミツブシ2個では、ぜんぜん足りませんでした(汗)

多摩川で浮かべてみたのですが、ショート常吉リグに、4Bのカミツブシ3個をつけても、全く水中に沈んでくれませんでした。(もちろん釣れませんでした)

考えてみたらそうですよね。ラッカーどぶ漬けもせずにこのボリュームです。

ということで、本来なら4Bのカミツブシ6個ぐらい入れないといけなかったようです。

中に埋め込むか、板オモリを貼るかして調整して使うことにします。

この記事を参考に自作して失敗した方がいらっしゃったらごめんなさい。

オモリはもっと多めでいいです。

アイのステンレス線とオモリを挟み込んで瞬間接着剤で貼り合わせます。

ウェイトバランスについて

今回のオトリルアーは、昨年たどり着いた

「フローティングミノーのショートダウンショットリグ」

に使うためのルアーなので、

ルアーのバランスで注意することは、

  • フローティング仕様
  • ショートダウンショットリグにした時に、水中でテール側が立つ、またはちょっと斜めになった状態にする

ように作ります。

しかし、だからといって無理に前の方にオモリを入れると必要もないかと思います。(水中でテールが下がるのはないとは思います。)

いきなり塗装開始!

立派なハンドメイドルアーを作るなら、ここからラッカーやウレタンのドブ漬けをするところですが、それは省きます!

今回のルアーは「GU」感覚の、ワンシーズン対応のルアーなのですから、ドブ漬けは必要ありません。

ドブ漬けなしバルサミノーの動きの良さは、30年以上前に確認済みです。(昔すぎるやろ!)

関連記事
自作バルサミノーは恥ずかしくないんだ! 釣れるんだ!

ホワイト、シルバー、ダークグリーンあたりでささっと塗る

塗料は何でもいいですが、シルバー、パールホワイトあたりを塗ればいいと思います。

シルバーは必要なかった!グリーンも明るすぎた!

背中は、エアブラシがあれば綺麗に仕上げられると思いますが、ない場合、めんどくさい場合は、「ドライブラシ」というプラモデルの製作するときの塗り方で、グラデーションをつけます。

ホログラムシートで目を作る

ホログラムシートをポンチで丸く切り取ります。

2欠パンチを使ってもできます。

接着剤で、貼り付けて黒い塗料で黒目を入れます。

ネットの画像検索で鮎の目を調べてみましたが、けっこう黒目が大きいですね。

ホログラムシートを使わなくても、白の塗料で丸く描いてもあまり変わらないと思います。

頭まわりのディテールを描き込む

買ってきた塗料では、結局足りず、アクリル画につかう『リキテックス』で鮎特有の黄色マークや鮎の独特の口の部分を描き込みました。

鮎は、この口(クチ)が、鮎っぽさをだすポイントですね。

これで、あっという間に完成!

ダサくてすいません!

でも、これなら、安くて何本も作れる。

そして根掛かりロストしても自分のハートが激しく動揺しません。

しかし、こんな簡単に作ったルアーでも、完成に近づくにつれて思い入れが入ってきて、たぶん根掛かりでロストしたら、買ったルアーと同じくらいハートが痛む気がします。だって自分が産んだようなものですから。

最初の意図と違ってしまった…。

コーティングしないデメリット

ルアーの表面をコーティングしないとバルキーな感じでいいのですがデメリットもあります。

ルアーがもろく壊れやすい

まあ、コーティングしていないので壊れやすい。

これは仕方のない事です。

そのための量産なのですから。

ただ、プラ製のルアーを使っていた時は、

根掛かりした時は、強く引っ張ることによってイカリバリが折れることによってルアーを無事に回収できていました。

もしかしたら、同じやり方でルアーをイカリバリが折れるくらいの力で引っ張ると、ルアー自体が壊れてしまう可能性が大ですなこれは…。

まあ、そうなったらそうなったで、それも楽しい思い出になってくれるでしょう。

追記:ウェイトを埋め込み、バランス調整

感覚に頼って作ってしまった結果、水に浮かべたら、オモリが少なすぎて、水面でルアーが斜め横向きになってしまいました。

そこで、完成後にオモリを埋め込み、バランスを調整しました。

彫刻刀で穴を空けます。

ルアーの表面をコーティングしていないので、削るのは楽です。

スプリットショットを半分に割ったモノを空けた穴に瞬間接着材を塗った後に埋め込みます。

最後に、エポキシパテで穴を塞ぎます。

ダサい! しょうがない!

追記) 結局、 これでもウェイトが足りずに訛りテープを貼りました。

2018年の鮎釣りシーズン、このバルサルアーで数回、多摩川でチャレンジしましたが、結果は…。

関連記事
鮎ルアーと鮎毛バリで釣れないまま終了。2018年の多摩川

追記)2019年10月、この自作ルアーで、鮎を釣ることができました。
関連記事
多摩川の鮎、2019年は不漁の中、囮ルアーで今年最初で最後の1尾

追記2)半年以上ぶりにBOXを開けて、このオトリルアーを見たらビックリ!

黒カビに覆われて真っ黒になっていました

やっぱりバルサに塗料直塗りだと、こうなっちゃうのか?!

釣りが終わったら、ルアーの水分をしっかり拭き取って、乾かしておきましょう。

まあ、1シーズン仕様のルアーなので、そのへんは…。

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コメント

  1. yuzvpapa223 より:

    こんばんは。ご無沙汰しております。
    友ルアーを作っているのてすね。私も2年ほど前から作ろうかとバルサを削り始めましたが、放置状態です。
    多摩川は観測史上一二を争う遡上量になっているそうです。登戸より上流ですが、鮎も例年より大きいようです。きっといい結果が出ますよ!

    • ノッポおじさん より:

      yuzvpapa22s様、お久しぶりです。昨年はアドバイスいただきありがとうございました。
      ネットのニュースでちらっと読みましたが、遡上が多いそうですね。昨年の産卵時期に大豪雨で濁っていた記憶があったのですが、素人(私)の心配は無用だったようです。まだ川へ行けていませんが楽しみですね。今年は毛針でも釣りたいなぁなんて考えております。

  2. matsuzaki より:

    はやくこのルアー使った友釣り見てみたい。楽しみにしています

    • ノッポおじさん より:

      matsuzaki様 承認おそくなってすいませんでした。
      今年のあまりの暑さに、私がグロッキーになってしまって、全然釣りにいけていません。matsuzakiさんは大丈夫ですか。盆も過ぎたのでそろそろ、自作オトリルアーを持って川へ出撃したいと思ってます。